Fenwick Pier 分域碼頭
2017年 11月 24日
湾仔(Wan Chai)の海側にあるQuaysideというレストランに連れて行ってもらいました。
天気がよかったのでテラス席へ。
駅から離れているためか、空いていてゆっくりできる気持ちのいいお店でした。
このレストランが入っている建物がちょっと変わっていて、レストラン自体はきれいなのですが、建物全体はなんだか古ぼけていて数十年前にタイムスリップした気分になります。しかも香港みやげ屋さんもあり、建物の名前がFenwick Pierと言うからには、昔は船着き場として使われていたのかと思われました。外観も地味で、なんだか大きな倉庫のように見えます。ゲートにはServicemen's Guidesと書いてあります。軍用施設? 調べてみると、Fenwick Pierはイギリス植民地時代にアメリカ海軍の船着き場としてアメリカ軍が作ったものだそうです。なぜイギリスの植民地にアメリカ海軍が船着き場を作るのかが不思議です。香港政府が管理する土地に、Servicemen's Guides AssociationというNPOが管理する建物が建っています。建物にはFleet Arcadeという名前の3階建ての商店街があり、一般人も入れるレストラン、お土産物店、仕立て屋、床屋などがあります。かつては英語の本を街中よりも安く売る本屋さんもあったそうです。 レストラン以外はどのお店も古くてお客さんもおらず、昔のまま取り残されているようで寂しい感じですが、静かに営業中でした。初めて来たのに、懐かしいような気分になります。 ロビーには船のマークらしきものが並べて飾ってありました。世界時計が香港、ニューヨーク、サンディエゴしかないのがまた寂しい感じですが、アメリカの地名なところが香港においては珍しいです。かつては海軍の軍人さん達が上陸したときに使ったのか、ツアーとホテルの案内カウンターがあります。MWRというのはMorale, Welfare & Recreationの頭文字で、米軍の福利厚生プログラムのことだそうです。レストラン以外は人がほとんどいなくて、どこへ行っても人が多い香港では珍しい活気のなさで、どうみても今は使われなくなった施設、という感じです。しかしなぜか案内所には係の人がいて、香港の地図やパンフレットが並んでいるので、まだ使われているようでもあり、不思議な場所です。古い建物はどんどん取り壊されて新しく立て替えられている香港で、時の流れに取り残されてしまったかのようです。植民地時代の香港を感じることができました。
Fenwick Pierから香港市内各地へのタクシー料金表が貼ってあり、いかにも香港に初めて上陸した人のための施設という感じです。活気がなくて今はもう船着き場としては使われていないようには見えるのですが、ボードが意外に新しいので、今でも時には軍用船が到着することもあるのでしょうか?
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by mimosahk
| 2017-11-24 06:00
| 香港探索*街